廻黙に照らされた夢は涙に枯れて

月灯り一つ照らされた
偽りの笑顔に 「ありがとう」
音を立てて転がる鈍色の約束
暗い部屋隅には幾千の 「夢」 「現実」

枕元には白黒の香り
溢れ出す感情に染まり出す左手

重ねた絵は痛みの海に深く
救われない愛しきは時の中で
言葉なんて無いさ儚い程に散り急ぐ
掠れた声は意味を持たぬ愛を焼き付けて…

伸ばした手の先に救いの手はあるの?
誰に届くはずも無い旋律と

重ねた手は嘆きの空に高く
救われない懐郷は刻を染めて
言葉何て無いさ人を信じることさえ
壊れてしまえ潰乱の底に深く

笑いたい笑えない渦巻いた慈悲なんて
ありふれた言葉だろ届かない此の心迄は
全てがそう不確かで傷ついて傷つけて
馬鹿げている「愛」なんて届かない
嗤うは月夜の下

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